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胡蝶蘭

今注目の着生ランを育てよう。〜着生ランの解説と管理方法、おすすめの品種を紹介〜

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当サイトへのアクセスの中で、検索キーワードとして最も多いのが「着生ラン」というキーワード。

コロナ禍となり自宅で過ごす時間が増えた今、園芸とりわけ室内で育てられる植物が大変盛り上がっていると感じます。テレビでも植物を取り上げる番組や、ネットでも植物の話題を扱うメディアも増えた印象を受けますが、それと同時にSNSでは自宅で育てている自慢の植物の写真で溢れかえり、実際着生ランの写真も多くアップされています。

流木などに根が荒々しく絡みつく姿はインパクトがあって目を引きますよね。そういった写真は”#着生ラン“というタグでアップされることが多く、どこかで着生ランというキーワードを聞いて検索される方が多いのだと思います。もしかしたら今このコラムを読んでいる方の中にも着生ランと検索してここへたどり着いた方もいるかもしれません。

ただこの着生ラン。ランということはわかるけど、そもそもどういう植物かいまいちわからないという方多いのではないでしょうか?

そんな方々の為に今回のコラムでは

「着生ランとは何か?」

「着生させて栽培する理由とは?」

「気になって買ったけど、どう管理すれば良いかわからない。」

「これから自分でも流木やコルクに付けて仕立てたい」

などの疑問に対して少し解説をしたいと思います。

今園芸の盛り上がりと共に注目されている着生ランですが、このコラムが購入を考えている方や、最近育て始めたという方の役に立っていただけたら嬉しいです。

この記事の目次

着生ランとは?

着生蘭と地生蘭

まずはそもそも「着生」とは何でしょうか?

“着生植物とは、地面に生えるのではなく、岩、壁、木の幹・枝など、とにかく何かにくっついて生えている時、その植物を着生植物と呼びます。着生植物は、着生している相手から栄養分を吸い取っているわけではなく、単に足場として利用しているだけです。

引用:東山動植物園

上記のように普通の植物のように土ではなく、木や岩などに付着して生きている植物を着生植物と言い、そしてラン科植物の中で着生するグループのことを着生ランと呼びます。ランの他にはご存知の方も多いかもしれませんが、ビカクシダエアプランツ(チランジア)なども着生植物の仲間です。

さてその着生ランですが、まずは当サイトの基本のキ。ランってどんな植物?まずはランの特徴や性質を知ろう。というコラムに一度目を通してみてください。

その中に書かれていますが、ラン科の植物は陸上の植物の約1割を占める巨大なグループです。その膨大な種類のランが存在する中で、その特徴を、とても大雑把ですが2つに分けると、“地生ラン”と、今回解説する“着生ラン”に分ける事ができます。

地生ランはその言葉通り地面に生きているランで、他の植物達と同じように地面に根を下ろし、土壌から養分や水分を吸収して生きています。

一方着生ランは、地面ではなく樹上や岩などに根を張って生きていて、スポンジ状の太い根から空気中の少ない水分などを吸収し、分厚い葉やバルブと呼ばれる肥大した塊茎に養分を蓄えて生きています。ちなみにラン科植物の約7割は着生種になります。

じゃあわざわざなんで木の上のような、栄養や水分を得難い環境にいるんだと思ってしまいますが、地上は沢山の植物で溢れ、熾烈な生存競争が繰り広げられています。

光合成に必要な日光を、他の植物との間を縫って取り合わなくてはいけないですし、草食動物や虫に食べられてしまう可能性だってあります。一方樹上は競争相手も少なく捕食される可能性も低いので、たとえ水や栄養の少ない過酷な環境だとしても、自分自身をその環境に適応させて生きる事こそが彼らの生存戦略なのです。

このことから、着生ランとは品種などの名前ではなく、先述した通りラン科植物の中の着生して生きるグループを指すということを覚えておいてください。

着生させて栽培する理由

デンドロビウム リケナストラム

ではなぜ流木やコルク樹皮に着生させて栽培させるのでしょうか?「着生ランなんだから着生させて栽培するのが当たり前だろ。」と聞こえてきそうですが…

例えば皆さんに馴染み深い胡蝶蘭(コチョウラン)。コチョウランも着生ランですが、コチョウランが流木に着生されて販売しているのを見たことがあるでしょうか?あまり見かけることが無いように思います。

だいたいの場合は、1株ずつ半透明のビニールポットに水苔で植えられていて、3株くらいがまとめて鉢カバーに収められていて、長い花茎をアーチ状に誘引して販売していることが殆どです。

もちろん管理のしやすさや、見た目が華やかという理由もあるのですが、そもそもコチョウランの原種は、台湾やフィリピンの赤道に近い国が原産で、ジャングルのような多湿で高温の環境に自生している植物なのです。

なので、もちろん自生地では木などに着生して生育していますが、日本のように冬は寒く乾燥していて、夏でもクーラーの効いた室内で流木やコルクへ着生させての栽培は、湿度が必要なコチョウランにとってかなり乾燥していると言えます。販売されているものの多くはビニールポットや素焼き鉢に水苔で植えられていて、水苔の保水性で乾燥を防いでいます。

要するに、着生に向いている種類とあまり向かない種類があるということです。

流木やコルクに着生させて販売しているものは、“根が加湿を嫌う種類”だったり、“着生させることで新芽やあたらしい根が伸びやすい種類”や、“根自体が光合成する種類”など様々な理由があり、生産者の方で着生させた方が良いと判断された上で管理・販売されています。

管理方法

ではそうなると、コチョウランなど自分の気に入った着生ランを着生させて育てられないの?と思ってしまいますが、そこは園芸の醍醐味でもある栽培する上での工夫やテクニックである程度カバーすることも可能です。

植物全般に言えることですが管理・栽培の基本は、

「自生地の環境を再現することを前提にして、自宅の環境や自分のライフスタイルに合わせて置き場所・水やり・施肥を調整する。」

ということに尽きます。

まずはその原種(交配種であれば祖先を辿って行き着く大元の種。自生地に生育しているそのままの種のこと。)がどんな所で生まれ育ったのか調べてみてください。自生地の環境が、寒いところなのか暖かいところなのか、山など標高の高いところなのか海岸に近い平地なのかなど、なんとなくでいいのでイメージしてみることから始まります。

例えば先程例に出たコチョウラン。調べると原種はどうやら湿度と温度が高い環境を好む種類みたいなので、着生させたものは、鉢に植えたものに比べて確実に水やりの回数を増やさなければなりません。夏などは特に乾きやすくて、気温も上がりすぎると株自体もバテる為、体温を下げるためにも1日に2〜3回水やりを行う必要もあります。そして空中湿度も必要なので、エアコンの乾燥した風が常に当たるような場所は絶対NGです。

置き場所で言うとあくまで一例ですが、日差しがよく入る窓があるならキッチンは実は栽培に向いている場所だと思います。

洋ラン キッチン

水場があり、お湯を沸かしたり食べ物を煮たりするので適度な湿度があり、そして火を使うので温度も保てます。リビングは常時温かくていいのですが、エアコンなどで乾燥しがちです。

またコチョウランは鬱蒼としたジャングルで生育するため、そこまでの強光を必要としません。よく本などでレースカーテン越しの南向きの窓際が良いと言われるのですが、東向きの窓があれば、レースカーテンがなくても午前中だけしっかり日光に当てることで元気に育ちます。

そしてGWくらいから秋まで(最低気温15℃を下回らない期間)はなるべく外に出してあげてください。マンションだとベランダですね。外で日光と雨にしっかり当てる事で、成長も促されますし、丈夫な株になります。その時は直射日光を当てると葉やけするので、遮光ネットを張ったり、他の植物の影などに置いてください。

※ただし寒い地域が原産の種は暑い環境を嫌うので要注意

このようにまずは自生地の環境を調べる。そして自宅の中で必ず一番良いスポットがあるはずなのでそこを探す。そこから自分のライフスタイルに合わせて水やりの頻度を調整することが重要だと思います。

 

さて、ここまで説明しても、調べてもよくわからないし、置き場所も思いつかない!という方のために、もちろん品種によって栽培方法は違いますが、最低限押さえて欲しいポイントを5つを教えますので、これだけは覚えておいてください。

1.空中湿度が大事

着生ランは根や葉から水分を吸収するため、空間の湿度が大事。加湿器など使うのはもちろん、水苔と一緒に着生させるなど、湿度を保つ工夫も重要です。また乾燥している時期であれば葉水(葉に霧吹きなどで水を与えること)も大変有効です。

 

2. 水やりは夏は多く冬は少なく

すぐ乾燥するので、夏はこまめにあげるのが良いですが、最低でも朝〜晩2回はあげてください。冬は温かい日の昼間にあげてください。いくら乾きやすいと言っても、寒い日の夜に水やりをすると、夜間の冷え込みで根がダメージを受ける可能性があります。

 

3. 柔らかい光を長く当てる

先述したレースカーテン越しのような柔らかい光を、日中できるだけ長く当てるようにしてください。ただ種によっては照明などの環境光が夜遅くまで当たっていると、(※)長日・短日に反応する種類の花は咲きにくくなってしまうので注意が必要です。最近では植物育成用LEDが発達してきて、冬季の補助光として足りない日照を補ったり、種によってはLEDのみで栽培する方法も確立しつつあります。

※春〜夏のように1日の半分以上の日照がある期間を「長日」、その反対に秋〜冬など半分以下になる期間を「短日」と言います。

4. たまに肥料をあげる

着生ランは普通の植物のように、栄養豊富な土壌から養分を吸収することはできません。なのでどうしても普段の水やりだけでは栄養が不足しがちです。

そこで水に液肥を薄く混ぜて、水やりと一緒に施肥してください。着生ランの根は少ない養分でも効率よく吸収できるようになっているので、水に対して1000倍くらいに、とても薄めた液肥を春・夏は1~2週間に1回、冬はそこまで必要としませんが、月に1回程で十分です。濃すぎたり、施肥の回数が多いと”肥料やけ”を起こしてしまうので注意しましょう。

 

5. 栽培場所をコロコロ変えない

居心地が良さそうな場所を見つけるまでは仕方ありませんが、良さそうな場所が見つかったらなるべく場所を変えずに育ててください。ただでさえ園芸店やナーセリーから移動してストレスが掛かっているのに、自宅でもコロコロ場所を変えると、それだけで植物にはストレスが掛かってしまいます。

また、常に同じ環境で育てていると「この場所だと大体2日くらいで乾く」や、「今の時期は1日4時間ほど日が当たる」などのデータを蓄積することができますが、あっちへこっちへ頻繁に移動してしまうと、それだけで要因が変わってしまい、その都度データを取り直さなくてはいけません。

ということでベースとなる場所や環境はなるべく変えず、その手が届く範囲の中で日当たりによって位置を変えたり、鉢の向きを変えたりするに留めておきましょう。

これは植物全般に言えますが、私たちが行う水やりの頻度や施肥も重要だけど、植物に合った環境を用意することが一番重要です。それだけで植物は生き生きと成長してくれます。

 

栽培に便利なグッズ

では着生ランに興味が湧いてきて、自宅でも育てられそうだなと購入を決心。実際栽培しようと思った時に必要なもの、あったら便利なグッズや資材などをご紹介します。

・霧吹き

まずは霧吹き(スプレーボトル)です。水道の水を直接かけることもできますが、葉水もできるので着生ランの栽培に一つあると大変便利です。100均のものでも全く問題ありませんが、こちらのGLORIAのスプレーボトルはダブルアクションといって、レバーを引くときと離すときの2回水が出る仕組みなので、手も疲れず楽です。外見もカッコよく、部屋に置いていても邪魔に感じません。

 

・液肥

管理のところでも書いたように、肥料は成長期に1〜2週間に1回施肥すると成長が促されたり、開花しやすくなります。代表的な液肥はハイポネックスです。植物に必要な栄養分(チッ素・リン酸・カリ)がバランス良く入っていて、洋蘭はとても薄めて使うので1本持っていたらしばらく使えると思います。

 

・鋏

洋ランに限らず園芸で必ず必要なもの、鋏ですね。切るだけならどんな鋏でも構いませんが、洋ラン栽培ではウィルス病などを防ぐ為、鋏を一株毎に火で炙ったり、薬品で消毒します。そうなるとある程度耐久性があり、錆びにくいステンレス製をオススメします。そして一つ丈夫な鋏を持っていると、手入れ次第で何年も買い換える必要がありませんのでその点でもオススメです。

 

・コルク樹皮

グッズではありませんが、コルク樹皮はランを着生させるのにとても優れた着生材です。コルクの特徴は、軽くて水を掛けても劣化しにくいという点です。違う着生材でヘゴ板(シダ植物のヘゴの表皮を固めたもの)もありますが、最近流通量も減ってきて、価格も少し高いです。それと流木もありますが、販売されているのはアクアリウム用の水に沈む重たい流木が殆で、吊り下げにはあまり向いていないと感じます。

また、コルクの表面がゴツゴツしているので、着生ランの根が絡んでしっかりと着生してくれます。そして木の樹皮なので自然な雰囲気が自生地を思わせて、ランととてもマッチします。

 

その他にも着生させる時に巻くテグスや園芸用の針金。バルブや花芽を誘引させるためのビニタイなども持っておくと、とても便利なので適宜用意してください。

着生栽培に向いているラン5選

それでは最後になりますが、着生して育てるのに向いているラン、中でも丈夫で初めて着生ランを栽培しようと思っている方が、育てやすい品種をいくつか紹介したいと思います。

1.ディネマ ポリブルボン(Dinema polybulbon)

Dinema polybulbon (Sw.) Lindl., Gen. Sp. Orchid. Pl.: 111 (1831)
ディネマ ポリブルボンは強健で育てやすい着生ランの一つです。乾燥にも強いですが、水を好む種なので水やりをこまめにしてあげると、バルブも増えやすくあっという間に着生材が隠れるくらい成長します。花も控えめながら可愛らしい花が沢山着花するので、見た目も華やかになります。先程も書いたように水を好むので、薄く水苔を敷いてから着生させると管理しやすくなります。

 

2.デンドロビウム リンドレイ (Dendrobium lindleyi)

Lindley's dendrobium - Dendrobium lindleyi
次はデンドロビウム リンドレイです。こちらはアジアの広範囲に自生するデンドロで、カリスタ系(房咲き)の代表種ですね。昔はアグレガタムという種名でしたが、今はリンドレイに改名しています。リンドレイはすでに木片などに着生された状態で販売されていることが多く、1本の花茎から何輪もの黄色い花を咲かせます。

リンドレイも超強健種ですぐバルブが増えるので、大株の場合開花の時期は何輪もの花が、藤の花のように房で咲く姿が圧巻です。こちらも乾燥にとても強いですが、水も好きなので春〜夏の成長期はたっぷりと水をあげてください。またデンドロに多いですが、花を咲かせるためには、秋から約1ヶ月程寒さに当て、水を切って乾燥させる必要があります。

 

3.セッコク (Dendrobium moniliforme)

Dendrobium moniliforme 'Kurokami 10' (L.) Sw., Nova Acta Regiae Soc. Sci. Upsal. 6: 85 (1799).
こちらも同じくデンドロビウムのセッコク(石斛)です。セッコクは和名で、学名はデンドロビウム モニリフォルメ。和名が付いているということは、日本にも自生している着生ランです。ちなみにセッコクはアジアに広く分布していますが、その生息域の北限(北の端)が岩手県の宮古市と言われており、これはデンドロビウムの北限でもありますが、全ての着生ランの北限でもあります。

南東北以南では基本的に屋外越冬が可能で、完全に凍ってしまわなければ、軒下に吊るして1年中外で育てられます。こちらも乾燥・寒さに強く、芳香性のある可愛らしい花が咲き、日本のランなので洋蘭園の他に山野草を扱っているお店でも買えるので、比較的手に入りやすい品種です。

 

4.カトレア セルヌア(Cattleya cernua)

[Rio de Janeiro, Brazil] Cattleya cernua (Lindl.) Van den Berg, Neodiversity 5: 13 (2010)
セルヌアは南米原産の小型のカトレアで、愛くるしい花でとても人気の種です。バルブと葉が扁平で、コルクやヘゴなどに着生させると這うように伸びていきます。

今はカトレア属ですが、以前はソフロニティス属に属していて、旧ソフロニティスの仲間は割と夏に弱く栽培が難しい種が多いのですが、セルヌアは夏もそこまで暑がらず、性質も強健なので育てやすいと思います。花色は赤花が基本ですが、黄花もあります。

 

5.キロスキスタ ルニフェラ(Chiloschista lunifera)

Chiloschista lunifera_fwr
最後はちょっと変わった着生ランをご紹介します。

キロスキスタ属のランは着生に向いているというより、ほぼ100%何かに着生させた状態で栽培、流通しています。なぜなら写真を見てもらえればわかりますが、無葉蘭と呼ばれ、驚くことに葉っぱが無く根だけで生育している種なのです。

実はとても小さい葉が少しだけあるのですが、この種類のランは葉ではなく根で光合成を行うため、一般的なランのように鉢に水苔で植えて栽培することができません。なので必ず木の板や、この写真のようにネットなどの着生材に着生させている状態で管理されています。究極の着生ランと言って良いかもしれませんね。

しかしその驚く見た目とは裏腹に、花は小さくカラフルで可愛らしいのでとても人気のある種です。キロスキスタは写真のルニフェラの他にもビリディフラバパリシーなど色々な種類があります。また葉のない無葉蘭は、キロスキスタ属以外にも存在しており、北中米に自生しているデンドロフィラクス属や、日本にも自生しているクモラン(タエニオフィラム属)なども無葉蘭の仲間です。

ただし見ての通り殆どが根だけなので乾きやすく、他の品種に比べて湿度を高く保てる環境(ケースや簡易温室、または空の素焼き鉢に置いておくだけでも保湿に有効です)を用意して、こまめに水やりをする必要があります。

管理方法など少し上級者向けかもしれませんが、着生栽培の醍醐味を感じられるランのひとつです。

 

ここまで読んでいただき、自分でもランの着生に挑戦したい!という方は胡蝶蘭のコルク付けの解説をしたコラムがありますので、こちらをご覧いただき、是非チャレンジしてみてください。

 


園芸が盛り上がる中で、最近注目されるようになった着生ラン。

鉢から開放された根は縦横無尽に動き周り、その根を見ているだけで楽しいですし、とても癒やされます。そんな見た目にも楽しい着生ランですが、メディアや園芸店など色々な所で取り上げられる中で、「着生ラン」という言葉だけが独り歩きしているように感じる時があります。

園芸店などで流木や板に付けた状態で販売されているものをよく見かけますが、あまり水は必要ないと思っているのかバルブも葉もシワシワな状態で売っていたり、ラベルに種名が書かれておらず、値札には「着生ラン」とだけ書かれていることも…。

冒頭にもある通り、ラン科の植物は原種だけで約15,000〜20,000種が存在すると言われていて、植物界でも最大級のグループであり、着生種はその内約7割を占めます。膨大な数の種類が存在する中で、大雑把に「着生ランってこういう植物です」、「着生ランの管理方法はこうです」と一括にするにはかなり無理があります。

覚えておいていただきたい事は、種によって育て方・生育環境が違うということ。

繰り返しになりますが、上記した管理方法をベースにして、自分が育てようとする種類をまずは調べてみてください。そこから自分のライフスタイルに合わせて色々と工夫をして、そのランが生き生きと成長できる環境を用意することが、一番重要なポイントになると思います。

そしてこのコラムを読んでさらに興味を持った方は、洋ラン関連のイベントに是非足を運んでみてください。洋ランの愛好団体は全国にあり、開花シーズンになると全国のどこかで必ずらん展などのイベントが行われています。展示で沢山のランに触れ、即売会では気に入ったものを購入することもできます。購入したらお店の方、もしくは栽培相談所を設けているイベントもありますので、そこで栽培方法など詳しく聞くことも可能ですし、今はインターネットでも栽培の情報を簡単に手に入れる事ができるので、まずは手にとって栽培してみてください。

多様性に溢れる着生ランの世界。きっとあなた好みのランが見つかるはずです。

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