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オーキッドフリーマーケット2020

年末恒例、趣味家・生産者が一堂に会するイベント「オーキッドフリーマーケット2020」の会場レポート

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先日お知らせをした通り、12月19日・20日の2日間科学技術館で開催されたオーキッドフリーマーケット2020にORC MAGAZINEオフィシャルブランド“Synonymシノニム”のグッズを出店させていただきました。

2日間の間SNSでフォローしてもらっている方や、ORC MAGAZIE見てます。という方も沢山来て頂きました。本当にありがとうございました!

さてオーキッドフリーマーケットとは、趣味家の方、全蘭や蘭友会などの愛好団体の方々、蘭園やその他の植物の生産者が一堂に会して余剰株や資材、又は書籍等々を販売するイベントです。毎年年末に行っていて、年末の恒例イベントになっていますね。

イベントが行われた会場の様子や、出店ブースのいくつかを紹介させて頂きます。

この記事の目次

会場の様子

オーキッドフリーマーケット2020の皇居北の丸公園内の科学技術館が会場です。ここは前年の会場でもあり、全蘭の例会が行われている会場のようなので、馴染み深い方もいらっしゃるのではないでしょうか?

2日間とも、肌がピリッとするような寒さながらも晴天に恵まれて、とても気持ちの良い天気となってくれました。

まずイベントは科学技術館入り口を入ってすぐ左手にある2号ホールで開催されましたが、今年はコロナウィルスの感染対策として検温器と手指消毒スプレーを設置し、来場者の方々に検温と消毒の実施をご協力頂きました。

オーキッドフリーマーケット2020

さて検温・消毒を済ませて入り口を入ると、ホールの中に各出店者のブースが並んでいます。各ブースの配置図はイベントページにも掲載しているのでそちらでチェックしてください。

ではいくつかのブースを紹介したいと思います。

生産者ブース

アルペンガーデンやまくさ

オーキッドフリーマーケット2020

まずは入り口入って正面奥に、一際賑やかなブースのアルペンガーデンやまくささんです。

やまくささんは山野草や高山植物などをメインに販売されているナーセリーで、その中でもランは日本の地生ランや海外の球根ランも取り揃えています。

その他にも一部日本の着生ランなども取り扱っていおり、ヘゴ付けのものもいくつかありました。品揃えの大部分を占める球根植物ですが、一部球根のみを販売されているものもありますが、基本的にはポットに植わっており、すぐ栽培を始められるのも良いところです。本当に沢山の種類を取り扱っているので、見ていて飽きません。


東京オーキットナーセリー

パフィオの苗が所狭しと並んでいるのが、東京オーキットナーセリーさんです。パフィオの育種がメインで、世界らん展をはじめラン展では数々入賞花を送り込んでいる有名な蘭園です。整形花の花付き苗はもちろん、最新の交配種の実生苗や原種の苗など沢山取り揃えていました。


橋本園芸

オーキッドフリーマーケット2020

山梨県北杜市で食虫植物・ブロメリアをメインとしたナーセリー橋本園芸さんです。他にも洋ランも少し扱っているようで、小型の着生ランも多少ありましたが、ランというより食虫植物やブロメリアの趣味家さんにお馴染みのナーセリーだと思います。今回食虫植物では、袋系よりハエトリグサやドロセラやピンギなどの、小型の苗を多数持ってきていたようです。ブロメリアもタンク系からチランジアまで幅広い品揃えでした。


松本洋蘭園

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こちらは入り口入ってすぐ左にあったブースで、色々なラン展でもお馴染みの松本洋蘭園さんですね。松本洋蘭園さんはプレウロタリスやロックレリア等、なかなかラン園や園芸店で並ばないような珍しいものを取り扱っているラン園です。松本洋蘭園さんは東京都内のラン園ですが、都心から外れた八王子に農園を構えているので気候も涼しく、クール系のランも多く取り扱っています。

フリマらしく、苗の他にも洋ラン関係の書籍(古本)も販売しており、日本・海外の貴重な本が並んでいました。

 


necomoss

そして今回一際人で賑わっていた、ビカクシダをメインに販売しているnecomossさんです。

necomossさんは取り扱いの殆どがビカクシダですが、一部少数で板付の着生ランも販売しています。今回は苗の他にもコルクやバスケットなどの資材も販売していました。

訪れる方々の多くは若い方が中心で、ここ最近インテリアプランツとしてビカクシダが大ブームを巻き起こしていますが、ブースには一日中絶えず人が出入りしており、その大きな波を目の当たりにした感じがしました。


愛好団体・趣味家ブース

オーキッドフリーマーケットといえば、各地の洋ラン会など、愛好団体会員の方々の余剰株販売も手頃にランを手にできるチャンス!…なんですが、今年はコロナウィルの影響で殆どの愛好団体が出店を取りやめてしまったので、出店していたのは蘭友会、全日本蘭協会(全蘭)、日本パフィオペディラム研究会(JPA)のみ。しかもそのうち蘭友会は、例会の日が2日目と被ってしまい、2日目の出店はありませんでした。

全日本蘭協会・日本パフィオペディラム研究会

オーキッドフリーマーケット2020

こちらが全蘭とJPAの共同ブースです。会員の方々が持ち寄った株が沢山ありましたが、デンドロ・カトレアやレリア・シンビジュウムなどが多かった印象です。結構な大株でも、あくまで会員の方々の余剰株なので、ラン園に比べて格安で買えるのが魅力です。


信濃愛蘭会(神保康紀さん)

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こちらは世界らん展のお立ち台常連の有名な栽培家神保康紀さんの出品株です。通年神保さんが所属する信濃愛蘭会としてブースを構えていましたが、今年はコロナの影響で会としての出店は取りやめに。しかし運営から神保さんの方へ、株だけでもいいから送ってくれないかとお願いをしたようで、カトレアの原種をメインに、どれも貴重な分け株がお手頃な値段で売られていました。

ベテランの方々は貴重な株を沢山持っていて、それがゲットできるこういった機会がオーキッドフリーマーケットの醍醐味でもあるのですが、このご時世仕方ありません…。

その他にも京都の紅葉で有名な常寂光寺の住職でありながら、洋ランのみならず数々の植物の栽培・研究をしている長尾憲佑さんのブースや、日本を代表するパフィオの育種家の山崎守勝さんの実生苗などが出品されていました。

清水柾孝&有志連合ブース

 

いよいよ、Synonymのグッズを販売していた、清水柾孝&有志連合ブースの紹介です。

まず出店の経緯ですが、先日のお知らせでも書いた通り、ORC MAGAZINEのライターでもある清水柾孝さんに、たまたまオーキッドフリーマーケットの概要をお聞きした際、行く行くはECサイトを開設し、Synonymのグッズを販売したいと考えていたので、EC開設前のテスト販売として良い機会なんじゃないだろうか…と思い、出店できるか伺ったところ、一緒にやりましょうという流れで出店に至りました。それと同時にORC MAGAZINEのPRも一緒に行い、一人でも多くの方にサイトを利用してもらうという目的もありました。

有志連合というからには私達の他にも同じブースで出店した方々がいるのですが、これがまたすごい顔ぶれでした。

では同じブースで出店していた皆さんを紹介したいと思います。


akigo(Twitter)

オーキッドフリーマーケット2020

akigoさんは、主にヨーロッパやオーストラリアの球根ランを栽培している方で、Twitterでは、ご自身が確立された日本での球根ランの栽培方法や、美しい開花写真が人気で、沢山のフォロワーもいらっしゃいます。

球根ランの花はどれも美しくしく、中には虫に擬態した花や、宝石のような輝きを放っている花など、イギリスなどヨーロッパではとても人気のある種類です。しかし日本国内だと栽培している方も少なく、販売業者の中でも専門的に取り扱っているのは、冒頭のアルペンガーデンやまくささんくらいで、なかなか取り扱いがないジャンルだと思います。

そんな中、沢山の種類の球根ランを育てているakigoさんの余剰株はどれも素晴らしい苗で、しかも一般的にはそこまで売られていない種類で、なおかつお手頃ということもあり、特に初日の午前中は、トレーいっぱいにランを乗せた方々の、会計待ちの行列ができるほど大盛況でした。

Twitter: akigo


STRINGEPLANTS

オーキッドフリーマーケット2020

こちらは近年人気が出てきているアリ植物を専門的に取り扱っているナーセリー”STRINGEPLANTS(伊藤蟻植物園)さんです。

アリ植物とは、塊根・塊茎部分が空洞になっていて、その中にアリを住まわせ、アリと共生関係になっている植物の総称です。植物はアリの餌の食べ残しや、糞などから栄養を吸収する代わりに、植物はアリに自分の内部を住居として提供しているという不思議で珍しい植物です。

また草体自体独特なフォルムのものが多く、観賞用としても人気が出始めています。園主の伊藤さんも自生地に自ら赴き採集するなど、アリ植物を専門的に取り扱っている農園は日本で唯一です。

今回はアリ植物の他にコルムネア(イワタバコ科の着生種)やシダなども持ってきており、珍しい植物に興味のある若い世代を中心に多くの方々が来店して、とても賑わっていました。

HP: STRINGEPLANTS

Twitter: itome@伊藤蟻植物農園


清水柾孝

オーキッドフリーマーケット2020

もはや説明不要かもしれませんが、清水柾孝さんは幼少時代から洋ランを栽培しており、お若いながらも栽培歴20年の大ベテランの栽培家です。洋蘭王子の愛称で親しまれていて、洋ランの書籍まで出版しています。(ライターMIMUさんのコラム参照)

こちらのとても美しいPaph.fairrieanumの花は清水さんの出品。こちらはご自身のオリジナルの交配で、しかも先日全蘭の審査で入賞した株のようです。リボンが眩しい。撮影したのが2日目だったのですが、清水さんの株はどれも素晴らしく、栽培方法などお話を聞きたい方が沢山来ては購入していくので、2日目には殆ど残っていない状態でした。オールジャンル出品されていましたが、パフィオの実生苗が多かった印象。苗の他にパフィオのフラスコなども用意されていました。写真のタケノコ(シクノチェス)も良い花が咲いていました。

Twitter: pure waterオーキッド


Synonym(シノニム) by ORC MAGAZINE

オーキッドフリーマーケット2020

さてこちらがSynonymのディスプレイの様子です。他の方々は魅力的な植物を出品している中で、ここだけTシャツやキャップ、キーホルダーなので少々浮いていましたね…。

しかし、それでも多くの方々が足を止めて商品を見て頂き、グッズの他に今回はORC MAGAZINEやSynonymの簡単なコンセプトなどを印刷した紙をディスプレイしたり、ORC MAGAZINEのサイトへのQRコードや、SNSのアカウントが載ったショップカードのようなものを用意して皆さんにお配りしました。

これがきっかけとなり、ORC MAGAZINEはもちろん、ランに興味を持ったという方が1人でもいてくれたらとても嬉しいですし、出店した甲斐もあります。

お客さんの中にはORC MAGAZINEのことを知らず、ただデザインが可愛いからとTシャツを買っていってくれた方や、お母さんのお土産にお揃いのキーホルダー2個を買ってくれたお子さんもいました。

ORC MAGAZINEは常々ラン自体も多様な植物だけど、楽しみ方も多様であるべきと考えていますが、このようなグッズなどもランを楽しむ一つの方法なんだと改めて確信した2日間でした。

まとめ

このオーキッドフリーマーケットは、冒頭に申した通り、趣味家・生産者皆のさんが、ラン(植物)というたった一つの共通点だけで、垣根なしに繋がれる稀有なイベントだと思います。

運営の方々が最後に、今回はコロナもあり、来場者もかなり厳しい状況になるんじゃないかと予想していたようですが、蓋を開けてみたらnecomossさんや我々のブースなどに若い世代の方々が多く来て頂き、特に初日は過去見たこと無いほどの来場者数だったようで、とても驚いていました。

未知のウィルスによってこのような世の中になり、確実に室内園芸のような趣味が注目され始めてきています。感染対策の周知や実施を徹底し、SNSを活用して積極的にPRすれば多くの方に来て頂けるイベントになることを今回実感した上で、ORC MAGAZINEとしても、今後もっと趣味家同士が交流できるようなイベントを企画していきたいと考えています。

そして最後になりますが、2日間を通してORC MAGAZINEのInstagramやTwitterをフォローしています。ORC MAGAZINEいつも見ています。という方々が沢山来られました。皆様わざわざ足を運んで頂き本当に有難うございました!他の対応をしていて話ができなかった、話しかけづらかったという方もいらっしゃいましたが、本当申し訳ありません…。

ORCMAGのようなWEBサイトだと、見てくれている方というのは数字として表れますが、実感としてわかりづらいところがあります。ですが、このようなオフラインでの交流があると、運営としてはもっと読んでくれる方が楽しんでくれるようなコンテンツを作ろう!ランに興味を持ってくれる人を増やそう!というモチベーションになります。そういった意味でもこのような機会頂けて本当に感謝ですし、もっとこのような機会を増やしたいと考えたイベントになりました。

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