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Phalaenopsis aphrodite

How to 胡蝶蘭 〜ルーツから学ぶ栽培のヒント①〜

画像出典:Kuo-Chu Yueh

どうもこんにちは!

いつも私のコラムに足をお運びいただきありがとうございます!

同じくコラムを執筆されており、いつも仲良くさせて頂いているMIMUさんのセンスと文才に憧れて、嫌いだった読書をはじめようと最近小説を買ったユウです!

買ったまだ読んでいない、、、

そーゆーとこ!なワケですが笑

私は伝え方や文章構成がとても苦手でして、読書を通しストーリーはもちろん文法や構成、どう上手く纏めているかを勉強して、皆さんに解りやすくかつ完結、それでいて面白く伝えれる様に心がけていきたいと思います!

早速前置き長くなりましたが、、汗

今回のコラムはルーツから栽培のヒントを学ぼうという事で、まずは胡蝶蘭のルーツをチラッと紹介したいと思います!「それは個人の見解では?」な説明や勘違いなどの至らぬ部分も多々あると思いますが暖かい目で見て頂けると嬉しいですm(_ _)m

それではよろしくお願いしますっ!

この記事の目次

胡蝶蘭という名前の由来

 

学名「Phalaenopsis(ファレノプシス)」

略称は「Phal.」

名前の由来はPhalaina=蛾、opsis=似てる

以上の事から「蛾の様な蘭」という意味です。

英名では「Moth Orchid (モス オーキッド)」とも呼ばれ、Moth=蛾、Orchid=蘭とこちらも同じ意味を表しています。

「蛾」って、意外ですよね、、笑

これを知るまではずっと胡蝶蘭だから「蝶っぽい」んだろうなって思ってました。笑

個人的には未だにピンときません。笑

ちなみに日本での呼び名「胡蝶蘭」は

花がまるで蝶が舞っているかのような姿を捉えた表現から由来しており日本では「蝶」がイメージされています。

見方やイメージは国ごとで違いますが、今思うと日本で胡蝶蘭といえば交配種のイメージ(原種が生息していない為)、海外では原種のイメージが主だから見方が違うのかな〜とも思います。

胡蝶蘭のルーツ

Phalaenopsis amabilis

Phal.amabilis (アマビリス)

約50種程の原種が主に東南アジア、マレーシア、オーストラリア、中国、台湾、フィリピン、インドネシアなどなどの川の近くの木に着生したり、はたまた岩にも着生する熱帯CAM(カム)植物になります。

Phalaenopsis deliciosa

Phal.deliciosa(デリシオサ)

 

日本にもナゴランという胡蝶蘭が生息しております。

Phalaenopsis japonica '#2003' (Rchb.f.) Kocyan & Schuit., Phytotaxa 161: 67 (2014)
Phal.japonica(ジャポニカ) / 名護蘭(ナゴラン)

ちなみにナゴランはSedirea属からPhalaenopsis属に統一されました。

CAM(カム)植物」とは?

CAM型光合成(水分ストレスの大きな環境に生息する着生植物に多く見られる光合成)を行う植物をCAM植物と呼び、蘭などの着生植物をはじめ砂漠に生える多肉植物などもCAM植物になります。ちなみに普通の光合成機能も有しているため2種類の光合成機能を持ち合わせています。

特徴として、二酸化炭素の取り込みを湿度が高くなるに行い、昼に還元(酸素を排出)します。

自然界では夜は温度が低く湿度が高いので、株内の水分が失われるのを防ぐことができます。

また、特質として「乾燥に強い一方で多湿を好む」という二面性を持ち合わせています。

そして胡蝶蘭は根っこからでも光合成を行います!

このルーツから解ること

ほんの一部ですが以上の事から、

・胡蝶蘭は熱帯の植物だから

  「ある程度の温度が必要である」

・川の近くの樹木に着生する傾向から

  「湿度と遮光が必要である」

・胡蝶蘭はCAM植物だから

  「栽培において湿度や水分は特に晩〜朝に必要である」

・乾燥に強い一方で多湿を好む特質だから

  「水分があり過ぎても乾き過ぎてもダメ」

・胡蝶蘭は根っこも光合成する

  「根も日光に当てた方が良い何かしらの処置が必要」

という事がわかりますよね!これを細かく紐解いていくと

 

1.温度は現地を意識した15度〜30くらいが理想。最低でも10は必要。

2.生息地の木の葉の遮光を意識した「カーテン越し」が理想。遮光だと場所にもよりますが約50%〜約80%

3.自然界の夜の湿度を意識+CAM植物の性質から、湿度を欲する晩〜朝に水やりや霧吹きをすると良い。

*補足 [冬季の夜の水やりは冷害の恐れがあるので朝〜昼。真夏日の朝〜昼の水遣りは蒸れの恐れがあるので夜。等の日本の季節性+皆さんの環境により変化しますのでこれもコラムにしたいと思います。]

4.乾燥に強い一方で多湿を好む特質から、水やりは湿乾のメリハリが必要。

5.根からの光合成も促す為、透明な鉢やヘゴ板、バスケットなどの着生材が向いている。

 

と、いう事になります。

ちなみに一部の種や*捕捉の様に季節性例外もありますのでこれもまたコラムで執筆できたらと思います。

まとめ

さぁ皆さん。上で紐解いた緑字。どこかで見覚えありませんか?

そう!付属の説明タグや本に書いている事です!

皆さんも花を買った際などに育て方が記載されているラベルや説明書を見た事が1度はあると思います。

その育て方にも上記ルーツの環境などからこういう理由があっての育て方なんです。

なんでこうなのか?と突き詰めていくと面白いですよね。

これは蘭だけで無くどの植物にもルーツがありそれに合った育て方があります。

「ルーツを知る事で栽培法を知る事ができる」

これが今回お伝えしたかった事でした。

皆さんの栽培のヒントとなれれば嬉しいです!

今時期だと特に低温や日照にお気をつけながら蘭栽培を楽しんで下さいね^_^

RECCOMEND

1994年生まれ、26歳。11歳の頃にランと出会い、その中で胡蝶蘭に魅了され現在では胡蝶蘭をメインに栽培しています。