ORCMAG VISIT -僕たちの蘭園訪問記- Vol.1万花園
皆さん、こんにちは!お久しぶりです。この度も私のコラムに足を止めて頂いてありがとうございます。
今回は今後シリーズ化していく予定のORC MAGAZINEメンバーによる蘭園訪問記(ORCMAG VISIT)をお届け致します!
思い返すと私は蘭園さんに訪問したことがきっかけで本格的に蘭にハマることになりました。
最初は贈答終わりの胡蝶蘭を会社から貰って蘭を育て始めたのですが、あっさりと枯らしてしまいました。次に他の蘭なら育てやすいのかもとホームセンターでデンドロビウムを買ってみました(ここまではあるあるですね)。それが上手くいったのでもう少し面白い蘭はないかなーと思いネットで調べたとある園芸店でマキシラリアを買ってみました。マキシラリア、面白い。なにこれ。その際に刺さっていたタグから蘭園(万花園さん)を知り、これを作っている人に会ってみたい!と強く思いました。そしてすぐに連絡をして訪問、これが私の死ぬまで続く(希望)蘭活のスタートでした。
ing形で蘭活真っ只中な私ですが、関西は三度目の緊急事態宣言を発令し、大きな蘭のイベントは2020年秋から全くないまま夏を迎えようとしています。自宅で愛蘭を見るのもそれはそれで楽しいのですが、家で食べるご飯と外で食べるご飯はやっぱり違う!
うー!蘭をもっと見たい!(見たい!聞きたい!歌い鯛!)
怪談でよくある崖で写真を撮ったら海から伸びていた無数の白い手、いま死んだら私は蘭イベントへの未練で確実に白い手を大量に出せる自信があります。
イベントが無くなっても蘭園さんのハウスなら伺えるのでは?
そう思い、私のスタート、私の推しである「万花園」さんに訪問して来ました。
今回は蘭園訪問記となっています。写真多めで準備しておりますのでバーチャルオープンハウスの気分でお楽しみ下さい!それではどうぞ!
この記事の目次
蘭園紹介(万花園さん)
今回訪問させて頂いたのは兵庫県宝塚市山本にある 「万花園」さんです。
老舗中の老舗なので洋蘭が好きな方で知らない方はいらっしゃらないですよね。
阪急電車山本駅から歩いて5分もかからないので大阪梅田から30分もかかりません。
車でも電車でも気軽に行ける嬉しい立地です。
到着するとまず目に入るのはめちゃくちゃ立派な門構え!
それもその筈、なんと!明治7年創業で114年の歴史なんだそうです。いやー、初めて知りました。びっくりです!
それではお邪魔します!
中に入るとウスネオイデスのカーテンに沿って左手に進みます。そうするとハウスがあります。
このウスネオイデス達は一年中屋外管理なのだとか。めちゃくちゃ野性味がありました。
四代目園主の阪上広和さんです。
蘭のイベントではほぼ毎回お見掛けしますし、世界らん展組織委員会の幹事もされていらっしゃるのでご存じの方も多いですよね。ソーシャルディスタンスで離れていますが、イケメンです!
それでは園主さんの案内でハウス内を見させて頂きます。
蘭園(ハウス)見どころ
お邪魔しまーす、、、と入ると奥からすんごいオーラが。
万花園さんの主、グラマトフィラムです。高さ約2メートル。マジですんごい!もうこれが見られるだけで大満足です。
バルブは私の手首くらいの太さがありました。ハリーポッターのあばれ柳を彷彿とさせますね。
我が家の蘭たちが元気に育ちますように、とコッソリお祈りして来ました。
8月頃に開花するとのことですので(花茎跡がすごさを物語っています)見てみたい!
それではハウス内をうろうろさせて頂きます。
万花園さんの見どころのひとつ、バンダが所狭しと吊るされています。すごい眺めですねー。
見ていると自分も育てられるような気がしてきます(冬季が無理だなー)。
万花園さんと言えば、カタセタム等のいわゆるタケノコ系も有名ですよね。
こちらも所狭しと珍しい品種が並べられています。これが〇〇か…、と生まれたてのAIのように学習していく私。
万花園さんの得意なジャンルは「その他原種」とのことですので、タケノコ系以外にも本当にここには様々な品種の原種から交配種までたくさんありました!
マコデスペトラの杉皮着け、こんな新しい試みもワクワクしますね。
整理整頓された蘭たちがいっぱい。足元もきれいにされていて見学がしやすいです。
どこを切り取っても整理整頓。日頃の管理が健康な株を作るんだなーと勉強になります。
棚上だけを見ていると見落としてしまいそうになります。棚横にも面白い蘭がいっぱい!こんなのとか。
こんなのが至る所に居てます。なにこれー!たま蘭。
いやー楽しい。まさにネバーランド。いつまでも居てしまいます。
あー!楽しい楽しい。蘭を育てられている方は一度は蘭園さんに行くことを本当におススメします!
とは言え、私も最初に訪問したいと思った時にどういった流れで訪問したらいいのか全く分かりませんでした。
とりあえず飛び込み営業の感覚で行きましたが、蘭園さんにもお作法を聞いてみたいと思ったので今回どういった流れで訪問をさせて頂くのがいいのか、お伺いしてみました。
蘭園(ハウス)訪問のお作法
1.事前予約をしましょう
★小売はされていない蘭屋さんや、小売されていてもイベント出店などで園主さんが不在で閉めていることもあるため、事前にメールで日程の予約をしましょう。
万花園さんの場合はホームページ掲載のメールアドレスか各種SNS(facebook、twitter、instagram)のダイレクトメッセージを使って連絡をくださいとのことです。また万花園さんの場合はSNSのDMからだと気づかないこともあるそうですので、出来ればホームページのメールアドレスから連絡がいいみたいですよ。
2.駐車場
お車の際は指定の駐車場へ停めましょう。万花園さんの場合は近くの神社の南に停める場所があるのでそちらに停めて下さいとのことです(予約の際に車で行くってお伝えするのがいいかも)。
3.園内では
★大きなリュックなどは植物に当たってしまうことがあるため荷物を置けるスペースに置かせて頂いて、貴重品だけをもって見させて貰いましょう。
★タグは鉢から抜かずに品種の確認を行いましょう。タグを抜いてフワッと戻されるとふとした拍子に札が落ち、文字通り札落ちになってしまうことがあるのだとか。それは悲しい。札落ちの品種が増えてしまうと巡り巡って未来の自分が損しちゃいますよね。
★棚の奥の株を取るときは手前の株(花)にもご注意を。奥の方の株を取ろうとして体が手前の株の花や葉に当たって痛めてしまうことがあるとか。特に自分は背が低くて手足が短いので気を付けようと思いました笑。
★気になることはどんどん聞いて欲しい。これは接客側あるあるだと思います。じっくり見たい派か色々聞きたい派か、接客側は判別が難しい時がありますよね。ひとりでじっくり見たいのかなと園主さんも声を掛けるタイミングを失う…なんてこともあるみたいです。園主さん曰く気になることはじゃんじゃん声を掛けて欲しいそうです。またイベントと違ってハウス内では価格タグがない場合が多いです。こちらも気軽に聞いて下さいとのことです。
初めて行く場所でもお作法を知っていると安心して行けますよね。
今回はコラムを口実にお作法が聞けて自分的にも良かったです。ぜひ参考にしてみて下さい。
近隣おススメスポット紹介
もし万花園さんにお車で来られるのであれば個人的におススメスポットはこちら!
★あいあいパーク(園芸店)言わずとしれた大園芸店
★陽春園(園芸店)こちらも大園芸店
★川福(うどん)出汁がきいてうどんが柔らかい、ザ大阪うどん!お店も雰囲気がある作りです。
★スターバックス(ドライブスルー)
山本は園芸の街ですので、他にも蘭園さんや山野草屋さんなどてんこ盛りです。
園芸店は歩いても行けますので電車の方もぜひ丸一日山本で遊び倒して下さい。
最後に
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
蘭園訪問記いかがでしたでしょうか。気晴らしが難しい今の世の中で、蘭園に行った気持ちになった、密を避けて蘭園に行ってみようと思った、そんな気持ちになって頂けたなら嬉しいです。
ここを見ている皆様は世知辛い世の中でも自宅の蘭を見れば「ザオリク!ザオリク!」と自己回復されていると思いますが、それでもままならない時はぜひ蘭園を訪ねてみるのをおススメします。温室の圧倒的マイナスイオン、パネェです。
また今回お話をお伺いさせて頂きました万花園の阪上さん、お忙しい中ありがとうございました。
それでは今回はこれでおしまいです。
また次回もどうぞご贔屓に!最後まで目を通して頂きましてありがとうございました。
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