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バルボフィラム ロビー

輝け!2020年バルボミー賞!

新年明けましたおめでとうございました。

いまさら過ぎるご挨拶ですが、本年もどうそご贔屓に宜しくお願い致します。

さて未曾有の2020年が過ぎ、2021年もあっという間に1/12が去りました。2020年はこれまでの価値観が大きく変わり(旅行とかライブとか当たり前と思っていた事が当たり前でなくなった)、数年先と思われていた未来がギュッと押し寄せた(リモートワークやネットワークビジネスの多様化)1年となりました。辛いと言っていたって状況は変わらない、最大限の感染対策をして辛抱する事は辛抱しつつ、明るい1年になるよう工夫して楽しみましょう!

そんな訳で、落ち込んだりもしたけど私は元気です@魔女の宅急便、の気持ちで新年第一弾は楽しい話題を!

\バルボミー賞〜!/わー(^^)パチパチ(^-^)/

え?分かりにくいですか?アカデミー賞のパクリです。私による私のためのバルボフィラム賞。勝手に部門を決めて勝手にノミネートして楽しんじゃいました。こっそり覗き見する気持ちで皆様も楽しんで下さい!

それではどうぞ!

この記事の目次

香り部門

ノミネート

ambrosia

蜂蜜の甘い香り、でもただ甘いだけではなくその奥にほんのり苦味がある。シュガー&スパイス、人生を楽しむための必須履修項目。すんごい丈夫で必ず毎年咲いてくれる嬉しい品種。万人に愛される親しみやすい香り。

ecornutum

甘酸っぱいベリーの香り、思えば昔の果物はだいたい酸っぱかった。いつから甘い=美味しいになったのか。結構普及種と思うのですがあまり話題にならない。咲き方が地味だからかな。見た目って大事。少し背伸びした大人の香り。

lobbii

出た!私的イチオシ!個人的贔屓!

山茶花の香り、空気が少し冷えてキリリと感じる初冬の香り。実家の和室を思い出す、心安らぐ成熟した大人の香り。匂いがない・臭いと言われることもあるのですが、個体差なんでしょうか?いい匂いの個体にしか出会ったことがありません。

 

香り部門最優秀賞は・・・

 

 

やっぱり

「lobbii」

ですね!

洋ランらしくない、控えめで爽やかな香りがありながら別の部屋に居ても感じる存在感!バルボフィラム=臭いという認識をお持ちの方が多いのではないでしょうか。臭いと思われている属の中で一番の普及種(多分)が実はとてもいい匂いというギャップも個人的な受賞理由です。また古くから栽培されているだけあって強健種でどこでも入手出来る身近な存在なのもいいですね!ぜひ見かけたらクンカクンカして下さい!

 

 

造形美部門

ノミネート

medusae

まさに神話のゴルゴン三姉妹を彷彿とさせる神がかった造形。下垂するひとつひとつが花と言う細かい作りも萌えポイント。「バルボの造形が面白い」という話題になると絶対に出てくる品種。私の写真はいまいちですが、ネットで探すと素晴らしい写真がわんさか出てきます。

画像出典:清水柾孝

binnendijkii

宇宙船。360度の魅力アピール。ややクドいグロテスクさは胸焼けを起こす美くしさ。コンテンポラリー(現代的)アートは巡り巡って原始のアートっぽいものが多いですが、結局ひとの心を揺り動かすものは普遍的ということか。そんな哲学的な要素ももつ花。我が家では5年間沈黙しております、、明日こそは!のアスナロの花。

※写真は蘭王子こと清水柾孝氏からお借りしました!さすが蘭王子の二つ名をお持ちなだけありますね!ありがとうございました。

purpureorhachis

コブラ!紛れもなく、奴さ!@スペースコブラ

これを花として愛でるのか?花とは?その概念すらも打ち砕くかっこよさ!最早言葉は不要、コブラオーキッドと言われているだけありますね~、抜群の絶対的存在感。咲くと完全なる領域展開@呪術廻戦。こちらは咲くやこの花館の展示です。立派!

 

造形部門最優秀賞は・・・

 

 

ずばり

「purpureorhachis」!

これぞ多様性の代表というのが受賞理由です。

そもそも「花」というもの自体これという形がないものではありますが、その中でも群を抜いて世の中のイメージとギャップのある造形をしているのではないでしょうか。人生においてなんだか分からないし世間的な認知度や理解度は低いかもしれないけどすんごく好きになるものってあるじゃないですか、個人的にはDaft Punkの「Around The World」のMVを観たときに「ギャー!がっごいい!」となったのですが、それと同じ「なにこれ!かっこいい!!!」という「好き」になる根っこの気持ちを思い出させて貰えるいい花だと思います。

ファッション部門

ノミネート

bicolor

ドット×ストライプ×イエロー!お洒落上級者、ファッショニスタの自信溢れるコーディネイト!

奇抜な組み合わせなんだけどなぜか落ち着くこの感じ。古いトラディショナルな服には良くある組み合わせ(ストライプのスーツにドットのタイ)だったりするんですよね、色的にはネオトラな感じ。見ていると外国の飴の包み紙を見ているような、ワクワクする気分にしてくれます。

DaisyChain

ここに来て急に可愛らしく。流行りのグラデーションコーデ。ぼかしが美しい。

冬ってダウンは軽くて暖かいけど、重ね着を楽しめるいい季節だよね、という思いからノミネートしました。

この交配を作った方は出来た時に絶対、「よっしゃ!」ってガッツポーズしたはず!

 

画像出典:花咲かじいちゃん洋らん栽培

boninense

日本からもオガサワラシコウランがノミネート!黄色(黄緑系)×紫と言う90年代的色合わせが今っぽい!

日本には十二単の時代から萌黄と紫の合わせを楽しむDNAがあるはず!いやそもそも植物界では黄色(黄緑)の葉っぱに紫の花はあるあるなので、今っぽいと言うこと自体が変なのかも。とは言え、個人的に大好きな色合わせ!モノトーンやノームコアもかっこいいんだけど、色合わせって楽しいよね!って花です。

※写真は有名な蘭のブログ「花咲かじいちゃん洋らん栽培」さんからお借りしました!上手な方は花も写真も素晴らしいですね!ありがとうございました。

 

ファッション部門最優秀賞は・・・

 

 

迷いに迷って

「bicolor」

に!

自分の中の審査委員達が意見の渋滞を起こしましたがなんとか決定しました!個人的にドットとストライプが好きなんですよね。あとはこんな時代だからこそ、少しクレイジーで元気になるファッションを選びました。なんと言うか灰汁は旨味っていうじゃないですか、同じようにちょっとクレイジーな方が私的には見ていて楽しくなるんですよね。なので今回はこちら!ちなみにこちらも普及種なので結構見かけます。

 

最後に

最後までご覧頂きましてありがとうございました。誰得なバルボミー賞でしたがいかがでしたでしょうか。

こちらを書くにあたり、我が家の蘭を見返したり、古い写真を探してみたり、蘭の本を見てみたりして、改めて「ギャー!バルボ好き!」という自分の中で発酵している気持ちを楽しむことが出来ました。なんで蘭ってこんなに素敵なの?(なんでこんなにかわいいのかよ@孫/大泉 逸郎)

それにしても、また早くらん展で蘭や会話を楽しむ日が来て欲しいですね。

私普段は人見知りなんですが、らん展では不思議と気持ちも会話も弾むんですよね。会話は共通言語があるからかな、とも思うのですが、あのらん展でワクワクしている自分や蘭友さんとウキウキしながら会話している自分がいまは大人しくしてしまっているので早くあの自分に会いたいです。

あと、「30過ぎたら同い年」@桃井かおり、ってすんごい分かるようになりました。

では、来たるその日まで蘭熱が冷めないようにふつふつ弱火で温め続けましょう!

それでは今回はこれでおしまいです。

また次回もどうぞご贔屓に!最後まで目を通して頂きましてありがとうございました。

 

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蘭栽培歴5年、関西の一軒家で温室を持たずに蘭を育てている愛蘭家です。バルボフィラム属を中心に中温性の蘭と暮らしています。

Comments (2)

  • くぬーせすまうあ

    こんにちは

    バルボフィラムを初めて育てているのですが、最適な管理方法がわからず、こちらにやってきました。ちょくちょく出て来るたとえにふふ、と反応しながら拝見しています。

    夏の初め、バルボフィラム・アンブロシアの流木仕立てと出会ってしまい、育て方もよくわからないまま、家に連れ帰って数か月。バルブの様子を見ながら数日に一度、バケツに張った水の中に沈めて、プツプツと浮いて来る泡が消えるまでじっと待つ、という方法で水やりをしています。

    連れ帰ってすぐ、葉が1枚黄色くなりカット。その後、もう1枚ポロッと取れ、環境に合わないのかなと心配しながら見守ってきましたが、見た目にほとんど変化がありません。

    実はよくわからなかったので、肥料を一度もあげていないのですが、冬にお花を咲かせるには、肥料は必要不可欠ですよね?

    流木の場合、置き肥は難しそうなので
    1〜2週間に一度、薄めた肥料に沈める?
    または、葉っぱにかける?

    バルボフィラムをどのように育てておられるか、特にお花を咲かせるためにどのように管理したらいいのか、そんな記事を書いていただけたら嬉しいです。

    reply

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